ネットワーク(LAN)上に接続することができるハードディスクであるNAS(Network Attached Storage)。
その中でもBUFFALO製のNASであるLinkStation(リンクステーション)はオフィスのみならず、家庭内でも多く利用されています。
データの保存や共有に便利な商品ですが、ある日突然筐体のランプが点灯・点滅を繰り返したり、起動・アクセスできなくなったり等のトラブルが生じてしまうことは、少なくありません。
本記事では、LinkStationの故障の症例や、実際にご依頼いただいた復旧の実績をご紹介します。 現在ご利用の方も、これから利用を考えている方も、大切なデータを消失のリスクから守るため、是非ご覧ください。
目次
LinkStationとは、BUFFALO社の製品の1種で、ネットワークを経由しデータの共有・保存、読み書きが可能となるネットワークHDD(NAS)として人気のブランドです。
パソコンやスマートフォン、タブレットなど複数の端末からネットワークを介して同時にアクセスが可能することができます。パソコンデータの保存・共有用やテレビ番組の保存用など、用途に応じて様々な商品があります。
搭載HDDの容量、台数、転送速度、サイズ等に違いがあり、豊富なラインナップから選ぶことができます。
LinkStationは精密機器であるため、当然故障のリスクは避けられません。
●電源が入らない・起動しない
●ネットワーク上でLinkStationを認識できない
●エラーコードが表示されるランプが赤点滅
●ハードディスクから異音がする
●共有フォルダのデータを誤って削除した
E00 | システムが応答していません。 |
E01 | 内部部品が一部正しく動作していません |
E04 | ファームウェアが破損しています |
E05 | システムが停止しました |
E06 | ファームウェアが壊れています |
E07 | ハードディスクが認識されていません |
E10 | UPS(無停電電源装置)で駆動している状態です |
E11 | ファンの回転数に異常があります |
E12 | システムの温度上昇が、保証値を超えました |
E13 | x番のRAIDアレイでエラーが発生しました |
E14 | x番のRAIDアレイがマウントできませんでした |
E15 | x番のハードディスク故障です |
E16 | x番のハードディスクが見つかりません |
E17 | 基盤故障 |
E22 | x番目のハードディスクのマウントに失敗しました |
E23 | エラーが発生し、x番のハードディスクがRAIDアレイから外されました |
E26 | レプリケーションでエラーが発生しました |
E27 | バックアップ先のTeraStationが見つかりません |
E30 | エラーが発生し、x番のHDDがRAID アレイから外されました |
EMモード | エマージェンシーモード |
まずは落ち着いて、「電源ケーブルが抜けている」、「LANケーブル抜けている」といった事はないか、確認しましょう。
急にLinkStationにアクセスできなくなると焦ってしまい、意外とこういった初歩的な事を見落としがちです。ケーブルが抜けていなくても、電源アダプタが破損している場合もあります。その場合、LinkStation本体に問題がなくても電源供給ができていないことが原因で起動できません。
本体の電源が入らない場合、NASの外装部分である筐体が破損している可能性があります。筐体不良が起こっていても、搭載されたハードディスク自体は無事なこともあります。業者・メーカー側で破損部品の修理・交換することで対応できる場合があります。
上記の対処方法をご紹介しましたが、故障原因が筐体にあるのか、HDDにあるのかを見分けることは難しい場合も多いでしょう。
また原因の調査のために繰り返し通電をすることにより、状態が悪化してしまう可能性があります。
安全にデータを取り出すには、まずは電源を落とし、専門のデータ復旧業者へ相談をおすすめいたします。
ここで、弊社特急データ復旧Win-Get!が、実際にご依頼いただいたLinkStaiton復旧の事例をご紹介します。
突然RAID崩壊したLinkStationのデータ復旧
大阪府 建設業
LinkStation(BUFFALO製 型番:LS420D0202)
1TB HDD 2台搭載
建設工事現場の作業所内にLinkStation(BUFFALO製LS420D0202)を設置し、 共有フォルダに現場写真などのデータを保存し、10名ほどで使用していました。 現在の現場で使用しているのは数ヶ月ほどですが、機器の購入からは7〜8年は経っていたと思います。特に調子が悪いような事もなかったので、何の疑問も持たずに使い続けていて、データのバックアップも特に行なっていませんでした。
ところが、ある朝、現場に行くとLinkStationにアクセスができなくなっていました。
再起動をしても状況は改善されず、赤いランプが点滅している状態でした。CADデータや作業工程を撮影した撮り直しのできない写真、その他業務に関わるあらゆるデータが多数保存されていて仕事が進められず、突然のLinkStationのトラブルでパニックになりました。
慌ててインターネットで「LinkStation復旧」のキーワードで検索し、ヒットしたデータ復旧業者へ何社か問い合わせをしました。そのなかでもLinkStation復旧の事例があり、物理障害などにも対応でき技術力が高そうで、問い合わせの時の対応もよかったデータ復旧会社に見てもらう事にしました。
毎日業務にてお使いで大変お急ぎという事でした。そのため、出張データ復旧で診断を行うことになり、すぐにお客様の元へ伺いました。
データ復旧サービスはお客様の大切な業務データや個人情報データなどが保存されている機器の取り扱いをいたします。
そのためお客様へデータ復旧サービスについてご説明し、よくご理解いただき、診断のご了承をいただいた上で、LinkStation復旧のために初期診断を開始いたしました。
LinkStationはRIAD構成が崩れてしまうRAID崩壊の状態でしたので、LinkStationに搭載されている2台のハードディスクを取り外し、データ復旧を行うための特殊な機器に接続してハードディスクの状態チェックを行う必要がありました。
初期診断のためにLinkStationを開封したところ、内部にほこりが多く溜まっていて、機器にとってはあまり良いとは言えない状態でした。
ハードディスク自体も高温の状態でかなりの負荷がかかっている事が想定できました。
取り外したハードディスクを機器に接続しチェックしたところ、2台ともに一部のデータ領域に読み取りができない領域(不良セクタ)があり、軽度の物理障害が発生している状態でした。
専用機器の制御下の元、クローンハードディスクを作成し、RAID情報を解析した結果、データ復旧が可能と判断いたしました。
お客様には診断の結果をご説明し、正式なご依頼後に実際にデータ復旧作業を実施し、無事に出張データ復旧に成功いたしました。
⇒【停電後、起動しなくなったNAS【LinkStation】からデータ復元に成功】
⇒【RAID崩壊でアクセスできなくなったNAS(LinkStation)からデータ復旧に成功】
⇒【突然認識できなくなったBuffalo製のLinkStationより、データ復旧成功!】
⇒【出社したら電源が切れており、起動しなくなったLinkStationからデータ復旧成功】
⇒【電源がつかなくなったLinkStationからデータ復旧に成功】
特急データ復旧Win-Get!は、主要都市に6拠点(札幌・秋葉原・横浜・名古屋・大阪・福岡)に直営オフィスを構え、また北海道から沖縄まで、全国185箇所の受付窓口で対応しております。 全国でお困りのお客様にスピーディーに対応できるよう、随時ご依頼を受け付けております。現地出張診断も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
今回ご紹介したLinkStationだけに限らず、機器のトラブルは突然発生いたします。 機器のトラブルにも様々あり、外側の筐体の故障ならまだしも、ハードディスク自体の故障が発生していると、データを失うリスクが大きく上がります。
10万件におよぶデータ復旧の問い合わせから、ハードディスクの障害はある日突然発生することが8割に及ぶという事実が分かります。
稼働中、常にデータの読み書きを行なっているハードディスクには一番負担がかかります。
特に激しい動作を求められるヘッドにその負担が多くかかるため物理障害の場合、ヘッド異常になることが多いといえます
以上の様に、故障したハードディスクからのデータ復旧はデータ復旧のプロでも容易ではないのです。 機器をずっと使い続ければ故障は避けられません。だからこそ、データ消失のリスクを減らすために日々のデータ管理やバックアップはとても重要です。
LinkStationのトラブルでお困りの際は、一旦機器の使用を中断し、今回ご紹介した対処方法をぜひお試しください。LinkStationのみならず、精密機器は故障した状態で通電を続けたり、電源のオンオフ・再起動を繰り返すことで、より状態が悪化してしまうリスクがあります。
大切なデータを保存するには、機器が故障せずに使用を続けられるに越したことはありませんが、記録メディアは消耗品である以上、故障リスクは免れません。事前によくある症状とその対策を理解しておくことで、万一突然故障してもバックアップを使う等して、被害を最小限に抑えることができます。データの安全な管理・運用にお困りの際は、ぜひ特急データ復旧Win-Get!にご相談ください。
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当社の6都市にある店舗(札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡)、全国の受付センターにて対応が可能です。店頭では、データ復旧のご相談を伺い、専門スタッフがお客様のご要望に合わせたデータ復旧サービスをご提案いたします。
店舗への来店が難しい地域の方々には、上記店舗へ機器を郵送していただく【郵送受付】も行っております。なるべくお客様の近くで対応できるよう、各店舗を設けております。
一つでも多くの確かな証拠データを割り出すために、信頼の技術力を持った当社をお選びいただくことをおすすめいたします。
データ復旧の実績
累計60,000件
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