パソコンの操作中に、写真や動画、書類等の重要なファイルを誤って削除してしまった!
こんな時、とても焦ってしまいますよね。
削除してしまったデータがを戻すために必要なのは、「データ復元」?「データ復旧」?
実は、削除してしまったデータを戻すのは、「データ復元」です。似た言葉ですが、何か違いはあるのでしょうか?
今回は、「データ復元」と「データ復旧」の違いについてご紹介します。
また「誤ってデータを消去してしまった時」、「復元ソフトを使用する時」の注意点や対処方法などもご紹介します。
目次
「データ復元」とは、できるだけ完全性を重視して、元通りにすることを指します。
誤ってデータを削除してしまった、ハードディスクやSSD・USBメモリなどの機器に対して、初期化(フォーマット)を行ってしまい、データが削除された状態から、データを元(本来)の状態に復元させることです。
「復元」が使われる例として、「歴史的な建造物の復元」や「文化財の復元」などが挙げられます。つまり、「データ復元」とは、本来のデータそのものを戻す事を目的としています。
「データ復旧」とは、問題なく使用できるように、元通りにすることを指します。
ハードディスクやSSD・USBメモリなど、記憶媒体自体が故障し、特殊技術を活用してデータを取り出すことです。
つまり、「データ復元」が「本来のデータの姿かたち」に戻すことを指す一方、「データ復旧」は壊れた状態の機器から「データが以前のように使える状態に」することを目的としています。
データの復元方法は大きく分けて4つあります。
・システムから復元
・外付けHDDやNASなどの別機器のバックアップから復元
・データ復元ソフトを利用
・データ復旧専門業者に依頼
データは消すと完全消去をしない限りはゴミ箱に入ります。そこから、「元に戻す」を選択することでデータを復元することができます。
Windowsには、システムの状態を保存する「復元ポイント」という機能があります。
復元ポイントは、論理障害(システムの問題)が発生した場合、それ以前の状態に戻すことができます。しかし作成したデータや削除したデータは、たとえ以前のシステム復元を行っても元に戻せません。
あくまでも機器の調子が悪い場合などに利用する機能であるため、データが消失した場合には使用しないようにしましょう。
別に取っている外付けHDDやNASなどの別媒体からデータを復元する方法です。予めバックアップ機器を準備しておく必要がありますが、手間やリスクはほかの方法より少ないです。
無料のお試しソフトや費用面で気軽に試すことができますが、悪化してしまうリスクと復元ソフトの誤操作により、データ復元を出来なくしてしまう可能性があります。少しでも不安がある場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
重要なデータを復元したい場合は、専門業者にご依頼しましょう。復元ソフトよりも費用はかかりますが、障害状況を問わず対応が可能となりますので、安全にデータ復元を行うことができます。
データ復元ソフトは専門業者に依頼するよりも安価で対応できる可能性がありますが、注意点もあります。必ずご使用される前に以下のことをご確認いただくことをおすすめします。
データ復元ソフトには無料版と有料版があります。
無料版は、復旧できる容量サイズが数百MBなど限られています。全容量を復元できる無料版ソフトは存在しません。
有料版は、復旧できる容量サイズは無制限となります。また、有料版のソフトでも体験版が提供されていることもあるので、まず体験版で結果を確認した方がよいでしょう。
データ復元ソフトが様々なデバイスに対応しているか確認をしましょう。
データを削除してしまった機器は使用せず、別の機器(パソコン・タブレットなど)を使用しましょう。データを削除した直後は、データそのものは見えない状態になっただけでまだ残っています。
データ復元ソフトはこの仕組みを利用し、見えなくなっているデータ領域をスキャン解析することで、データを復元します。
しかし、新しくデータを保存してしまうと、見えなくなっているデータ領域にデータが上書きされてしまい、復元が困難になります。
また、インターネットやアプリなどを起動や操作を行うことで、あらゆる情報が上書きされてしまい、復旧率が低下してしまいます。
慌てて復元を試みようと復元ソフトを使用するとき、特に陥りがちなことが、復元したい機器内に復元ソフトをダウンロード・インストールしてしまうことです。
例えばパソコン上のデータを削除してしまった後、パソコン本体に内に復元ソフトをダウンロード・インストールすると、データが上書きされ、復元率が低くなる可能性があります。
データの保存により上書きが発生するため、二度とデータを復旧することができなくなる恐れがあります。復元データを保存する際は、元々データが入っていた機器に保存しないように十分注意して下さい。
物理障害が発生している機器は、どの復元ソフトでも対応することはできません。
物理障害のデータを取り戻すためには損傷部品の交換作業など高度な技術や設備が必要なため、個人での対応はできません。十分な知識を持っていないと、復旧不可になる可能性もあります。このような機器については、復元ソフトは使用せずに、データ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。
実際にご依頼いただいたNASの復旧の事例をご紹介します。
ファイルデータを削除してしまったNASからのデータ復元
メーカー:I-O DATA社製
障害媒体:LANDISK
型番:HDL-AAX2
総容量450GB
会社の部署内で使用している1台物のNAS。
容量ひっ迫のため、新しいNASを購入しデータ移行の作業をしていた。作業が完了したので、旧NAS
のファイルデータを削除しました。確認のため、移行先NASのデータを見てもほとんどデータが移行できていないことが発覚。
削除前にきちんとデータを見ておけばよかったのですが、旧NASのトラッシュボックスにデータが残っていない状態でした。社内でデータ復元作業を実施するため、「救出データ復元」「データ復元方法」等をWebサイトで検索しました。データ復元ソフトを購入して、データ復元を試みましたが、重要なデータは復元出来ませんでした。重要なデータが必要なため、データ復旧専門業者に依頼しました。
HDDのチェックを行い、正常であることを確認しました。
データ復旧専用機材にてスキャン作業を行い、削除してしまったファイルデータの復元調査を実施しました。
スキャン作業では、フォルダ構造や更新日時などは出てきましたが、ファイルの破損が多く、別のスキャン方法を試みました。
その後、スキャン結果から重要なファイルデータの復元を実施することができました。
今回はデータ復元に成功しましたが、消去データの復元は難しく、市販の復元ソフトではファイルは出てきても正常に開かない時があったり、復元できないケースもございます。データ復旧専門業者では高度なスキャン方法がありますので、ご相談ください。
今回はデータ復元とデータ復旧の違い、復元ソフトを使用するにあたっての注意事項についてご説明しました。
データ復元ソフトは、素人では安易に使用できません。お客様の中には、自己解決しようとして復元ソフトを使用し、結果データ復元が出来ませんでした。
その為、データ復旧専門業者にご相談することをおすすめします。
データは失ったとき、初めてその重要性や価値に気づきます。
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一つでも多くの確かな証拠データを割り出すために、信頼の技術力を持った当社をお選びいただくことをおすすめいたします。
データ復旧の実績
累計60,000件
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