HDD(Hard Disk Drive)とは、パソコンなどに内蔵される代表的な記憶装置(ストレージ)として標準的な存在となっています。
「ハードディスク」と言われるのは薄くて硬い(ハード)円盤(ディスク)の表面に塗布した磁性体の磁化状態を変化させてデータを記録するところからのこのように呼ばれています。
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HDDの中には、ガラスや金属でできたプラッタと呼ばれる円盤型の記憶媒体が数枚封入されており、表面には磁性体が塗布されています。これをモータにより毎分数千回で回転させ、アームの先端に取り付けられた磁気ヘッド(以降ヘッド)をコントロールして特定の箇所の磁化状態を変化させることでデータを書き込む、磁気状態を読み取ることでデータを読み出すことができます。
HDD障害は、ある日突然発生することが7割以上ということです。
昨日まで問題なく使用できていた機器が、突然HDD障害を起こすことが断然多いのです。
自転車の漕ぎ出しには、力が必要です。HDDの起動時も同様で、HDDに一番負担がかかる状態です。 特に激しい動作を求められるヘッドにその負担が多くかかるため物理障害の場合、ヘッド異常になることが多いといえます。
HDDは毎分数千から1万程度の高速で回転するプラッタに磁気で記録された情報を、ヘッドがデータを読み取る仕組みになっています。 高速で回転するプラッタ表層から生まれる気流と空気膜に対し、ヘッド部分が生み出す揚力(上下の気流の速度差で物体が浮き上がる力)でヘッドがわずかに浮き、データを読み書きしています。この磁気ヘッドとプラッタの間には、10ナノメートルという非常にわずかな隙間しかありません。
このような構造のため、ハードディスクの稼働中に衝撃を与えることは禁物です。
最悪、ヘッドとプラッタが接触してしまい磁性体剥離を起こす可能性があります。磁性体剥離を起こしてしまうと、その部分は二度とデータを読み出すことができなくなります。
また経年劣化などでヘッドを保持する機構が保てなくなると、回転するプラッタを削り取るような事態になってしまいリング状の傷がついてしまいます。プラッタに傷がついた状態のHDDは、どのデータ復旧会社でも復旧することができない事態になってしまいます。
現在市場で流通しているものは下記の2種類が主流となっています。
デスクトップパソコンやサーバのHDDとして一番多く流通しています
主にノートパソコン用ですが、低電力で小型であるため小型デスクトップパソコンやゲーム機などで用いられることがあります。
現在もっとも市場に出回っているHDDが、SATA(Serial ATA)と呼ばれる規格です。
SATAには、時代とともに転送速度が向上していき、SATAⅠからⅡ、Ⅲと進化をしてきました。
SATAが生まれる以前はIDE(Integrated Device Electronics)という規格が一般的でした。 パソコンでいえば、WindowsXPが主流だった時代までです。
SCSI(Small Computer System Interface)は、主に過去のサーバの内蔵HDDに多く採用されていました。 SCSIは、年を追うごとにSCSI-1、SCSI-2、SCSI-3、Ultra SCSIなどと、転送速度の高速化がされていきました。
SASとは、前項にあるUltraSCSIの後継にあたる規格で、Serial Attached SCSIの頭文字です。 通常のSATAのHDDの回転数が5400〜7200rpmに対して、SASは10000〜15000rpmと高速で動作するため近年のサーバに採用されています。
データ復旧には、季節要因があり夏場の方がデータ復旧のお問い合わせが多くなります。それは、記憶媒体であるHDDが熱に弱いことが一因にあります。
HDDは、通常でも表面温度は40度程度にまで上昇します。HDDはモータで内部のプラッタを高速回転させているため、構造的に発熱を避けられません。
HDDメーカ各社が、Webサイトに掲載する製品情報によれば、HDDの動作保証温度は一般にはおよそ0〜55℃の範囲です。「危険温度」の目安として50℃を超えると故障率が高く寿命が減り、60度以上の発熱ではいつ壊れてもおかしくないとも言われています。
なぜこのようなことが起きるかといえば長年の使用で機器内にホコリが溜まり適切な空気の流れが確保できないことが多いようです。
例えば、定期的に機器の内部をエアーブローなどで掃除をすることがHDDを少しでも長く使用するための手段であります。
これまでに数万件というデータ復旧を対応してきた経験からいえば「HDDは消耗品」「HDDはいずれ故障してしまうもの」という認識であります。HDDメーカ各社の情報でも3〜5年を過ぎると故障率が急上昇するという情報があります。
そのためにHDDの負担を少しでも抑える運用が望ましいのですが、その視点からですとパソコンのスリープモードに代表される省電力モードは、HDDのスタート・ストップ回数を著しく増加させてしまうので経年劣化を早めることになります。電気代のことを別にすればパソコンは電源を入れたままの方が長期で使用できる可能性があるともいえるでしょう。USBケーブルの抜き差しの多い外付けHDDであれば、さらに製品寿命は短いと考えられます。
先にも述べたように、HDD障害は突然発生することが7割以上なのでデータを失わないようバックアップをすることが重要になります。
HDD復旧には、その障害状況に応じたデータ復旧作業があります。
物理的に内部の部品などが故障するのではなくシステム情報の破損により認識されなくなったりフォーマットを要求されるようになったりする障害になります。一般的には論理障害と呼ばれることが多い症状です。
データ復旧するためには、破損したシステムデータの修復やシステムデータを無視して、直接実データの解析を行うデータ復旧作業が必要になります。データの状態によっては、フォルダ名、ファイル名、更新日時などが失われた状態で、しかしデータとしては開くことがでできる復元になることもあります。
データ復旧業者では、一般で販売されているようなデータ復旧ソフトより高精度な専用機材を使用しますので、より多くのデータを復元できる可能性があります。
中度障害は、一般的に重度の論理障害と呼ばれております。物理障害を負っているわけではないが、非常に難解な症状になります。データ自体に破損や異常が発生する軽度障害とは異なり、データ保存領域自体に破損や異常が発生しているのが中度障害になります。
中度障害は、データ復旧業者の専門技術を用いて復旧しなければデータが復旧できないことが多い可能性がありますので、データ復旧を重要されるのであればデータ復旧業者に相談をすることが望ましいです。
重度障害は物理的な損傷を負っている症状になります。内部部品に異常が発生して異音を発している、HDDの通電そのものがおかしいというのがその典型的な症状です。
重度障害のデータ復旧するためには、超精密機械であるHDDの異常は発生した部品の交換が必要な高度作業となります。そのため高い技術力が必要とするので復旧実績のあるデータ復旧業者が行っているデータ復旧サービスにご依頼することを強くおすすめいたします。
誤ってデータを消してしまった時、引き続き機器を使用していた場合、時間が経過するにつれてデータ復旧率が下がっていきます。
パソコンであれば電源をすぐに切ること、また外付けHDDの場合は、パソコンに接続しないようにしてください。電源を入れるだけで症状を悪化させ、最悪データが復元できないことになります。
データ復旧するためには、損傷したデータ保存領域の修復、失われたデータのサルベージが必要になります。
万が一、データ復旧が必要になった場合は、データ復旧業者に依頼しましょう。
HDDの構造などから起こりうる障害やその原因についてご紹介させていただきました。
障害が生じている時に通電を続けることや電源の入り切り、再起動の繰り返し、操作を続けることは大変危険です。状態が悪化してしまいデータ復旧の難易度を上げてしまい、最悪データ復旧ができなくなってしまうことにも繋がりかねません。
データを取り出したい、復旧したいと考えた時には、自分たちで何とかしようとせずプロのデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。
数あるデータ復旧専門業者の中で株式会社リプラスは、これまで多くのHDDを復旧、復元した豊富な経験をもとにお客様に寄り添ったデータ復旧サービスをご提供してまいります。
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データ復旧の実績
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