サーバに急にアクセスができなくなった
お客様は、愛知県名古屋市で製造業をされております。
社内でファイルサーバとして使用しているDELL社製サーバ(PowerEdge T320)が急にアクセスできなくなったということでご相談をいただきました。
サーバは、HDD1台あたりの容量2TBで4台構成でRAID5でRAID構築をしていたそうです。
数か月前に、そのうちの1台に障害が発生をしたのでHDDを入れ替えてリビルドをしたということでした。
今回、障害が発生してまたHDDを入れ替えてリビルドをしようとしたところサーバが起動しなくなってしまったということでした。
メーカーに確認してもらったところ、実際にはリビルドが出来ておらず3台で稼働していたところにもう1台障害が発生した状況でした。
この状況では、リビルドをすることもできないので、弊社にお問い合わせをいただいたということでした。
RAIDとは
RAIDとは、複数台のHDDを組み合わせることで仮想的な1台のHDDとして運用し、冗長性を向上させる技術です。
RAIDは構成するために必要なHDDの本数や設定するRAIDの種類によって違いがあるので利用用途によって最適な設定を行いましょう。以下は、代表的なRAID構成とその特徴のまとめです。
特にサーバのような重要性の高いデータを扱う機器の場合、利用するHDDが2本であれば「RAID1」、利用するHDDが4本以上であれば「RAID6」「RAID10」がオススメです。
出張診断結果
弊社は、機密性が高く機器が持ち出せない、
緊急で現地復旧希望といった、
ご要望に対して全国のお客様先へ
出張データ復旧をさせていただいております。
当初機器の持ち出しが厳しいということで出張でお客様のところへ訪問して診断を行いました。
その結果、今回障害を発生させたHDDについて物理障害があることが分かり現地での復旧は困難と判断、お客様にご相談をして機器をお預かりしての作業をすることになりました。
ほぼ全てのデータを復旧に成功
物理障害があるHDDは専用機器にてクローンディスクを作成致しました。
そこから仮想的にRAIDを構築してスキャンをしたところデータの抽出に成功しました。
ご担当者様からは、「これまで長年保存していたデータが無くなることを考えると夜も眠れない日々でしたが、このように無事データが戻り感謝します!」とのお言葉をいただくことができました
復旧スタッフからのコメント
今回、サーバのリビルドが正常にできておらず、さらにHDDの障害でデータ復旧が必要になる事態となりました。
そのためにやはり日ごろからのバックアップが重要になってきます。
弊社では、データ復旧サービス以外にも、保守サービス「GUARDIAN+R」を皆様にご提供しております。
高耐久HDDを搭載したNASの導入からクラウドサービスによるバックアップにより皆様のデータをより強固にお守り致します。
データのバックアップや運用などお困りごとやご質問がありましたらお気軽にご相談ください!
・製造業の法人様
・機器概要:DELL社製サーバ PowerEdge T320
・構成:2TB×4台構成
・症状:HDDに障害が発生してサーバが起動できない
・故障原因:HDDの物理障害
・使用用途:社内データの作成、保存