Contents
NASにアクセスできない!社内でデータ取り出そうとしても取り出せない。
お客様から『社内で使用しているBUFFALO社製NAS TeraStation(TS5600D1806)が、アクセスできない状態になり困っている。2日間、社内で復元作業を実施してみたが、データが取り出せないため、診断をお願いしたい』と連絡をいただきました。
お客様の業種は印刷関連のため、名刺や看板、ポスターや広告などのデザイン関連のデータと、社内で使用しているデータも合わせてデータ容量は12TB近くあり、早く診断をしてほしいというご要望がありました。
そのため、長崎県へ無料出張診断に駆けつけ、現地で障害の状況を詳しく診断いたしました。
無料出張診断のためお客様先に伺う!
障害機器の内容
社内ではBUFFALO社製NAS TeraStation(TS5600D1806)を約7年ほど利用している状態でした。
TeraStation内部のHDDはSeagate社製のHDD(容量:3TB)が6台入っており、そのうち2台のHDDにエラーランプが点灯していました。
新たにHDDを2台購入し、RAID再構築を行う予定でしたが、RAIDの再構築がうまくいかず、また、復旧ソフトを購入し、復元作業を試みたが復元ができない状況でした。
初期診断実施
専用の復旧機材を用いて、BUFFALO社製NAS TeraStation(TS5600D1806)内部のHDD診断を行いました。
HDD6台のうち、DISK2、DISK4に物理的な障害が発生しており、DISK5、DISK6にはシステム異常が発生していることが判明しました。
DISK2、DISK4を除いて、DISK1,DISK2,DISK5,DISK6にてRAID6構成を組んでみたところ、データを確認することができました。
データ復旧作業実施
RAID6構成にてデータの取り出しは可能でしたが、フォルダの中身がない物が多く存在しておりました。
そのため、DISK2,4のクローン作業(複製作業)を実施し、DISK1~6のデータを再度確認を行ったところ、前回よりもデータの復元率が良く、フォルダが空っぽの状態も解消できました。
データ納品および今後のバックアップ
データ復元の結果、データ容量が11.5TBありました。
すべてのデータをお渡しするには時間がかかるため、一部の必要データを先に現地で納品対応をさせていただきました。
残りのデータは、今回データ復旧とともに契約をいただいたQNAP社製NAS GUARDIAN+R(RAID5構成 12TB)にデータ確保を行いました。
QNAP社製NAS GUARDIAN+R 無料出張設定サポート実施
すべてのデータ確保が完了し、QNAP社製NAS GUARDIAN+Rの無料設定サポートを実施しました。
お客様の要望や今までの使用環境も踏まえ、ユーザー権限の設定やフォルダ設定などすべて設定完了しました。
また、QNAP社製NAS GUARDIAN+Rに外付けHDDを接続し、自動バックアップの設定ならびにクラウドTENMAへ重要データのバックアップも行いました。今後のバックアップなど以前よりも強固に構築することができ、お客様からもご満足いただける結果になりました。
復旧担当スタッフの声
近年、データの容量は増え続けており、データの重要性が高くなっています。
NAS機器を使用し、RAID構成を組んでいれば安心できるという認識やバックアップはまた今度でも行えばよいだろうという考えは間違いです。
データや取引先の信頼を失うのは一瞬の出来事です!
今後のバックアップ構築や社内のデータ管理をしっかりと行えるように私達も全力でサポートさせていただきますので、何か不安な点や相談したい点などありましたら、お気軽にご連絡ください。
機器概要:BUFFALO社製NAS[TeraStation(TS5600D1806)]
構成:RAID6 (HDD6台構成)
症状:アクセスできない。HDD2台からエラーランプ点灯
故障原因:HDD6台中 2台が物理障害およびもう2台がシステム障害
使用用途:社内全員(200名)の共有データ(画像、イラストレーター、フォトショップ)