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使用していたNASでエラーランプが点滅
停電復帰後からNASでエラーコード「E16」が発生
建物のメンテナンスで停電の予告があったが、Buffalo製のLinkStation LS-WX2.0TL/R1Jの電源を切る事を忘れてしまい、強制的に電源が落ちる結果となってしまいました。
停電明けにLS-WX2.0TL/R1Jの電源をつけると、正面の「INFO/ERRORランプ」が長く1回、短く6回の計7回、赤く点滅してエラーを表示しており、データにアクセスすることが出来なくなっていました。
管理用ソフトのNAS Navigator2でLS-WX2.0TL/R1Jの状態を確認すると「E16」「全てのハードディスクが故障しています」「データの復旧はできません」と表示されていました。
エラーコード「E16」をメーカーのサイトでも調べましたが、同様に表記されていました。
LS-WX2.0TL/R1Jの再起動を行ってみましたが、状況は改善しませんでした。
LS-WX2.0TL/R1Jには業務データが全て保存されていました。
バックアップも取っておらず、NAS Navigator2で「データの復旧はできません」と表示されてしまい、どうすれば良いのか非常に悩みました。
ですが、何とか復旧出来する方法は無いかと思い、インターネットで調べるとデータ復旧会社の存在を知り、一縷の望みを託すため探す事にしました。
※Buffalo製NASのエラーコードは今回の「E16」以外にもございます。以下は一例となります。
E06 | ファームウェアが壊れています |
E14 | x番のRAIDアレイがマウントできませんでした |
E23 | エラーが発生し、x番のハードディスクがRAIDアレイから外されました |
EMモード | エマージェンシーモード |
より詳細にエラーコードとその対策を紹介している記事もございますので、こちらも是非ご参照下さい。
札幌に事務所がある特急データ復旧Win-Get!へ依頼
インターネットで検索すると複数のデータ復旧会社が出てきたので、北海道内にあるデータ復旧会社数社に問い合わせを行いました。そのなかで、電話対応で一番丁寧に対応を頂いた特急データ復旧Win-Get!にNASのデータ復旧依頼をする事にしました。ですが、札幌までは距離があり来店は難しい事を伝えると、近隣にある受付店に持ち込む事で受付・郵送手配が可能との事で、NASを預けて札幌まで郵送してもらいました。
NASに搭載されていたHDD2台ともに重度障害、札幌で対応完了
札幌に到着したNAS LS-WX2.0TL/R1Jに搭載されていたHDDを診断したところ、2台中2台ともに内部部品が破損し、異音を発する重度の物理障害でした。専用設備の元で開封を行って破損部品の交換を行い、一時的にではありますが、HDDを動かす事ができました。その後、HDDの情報を取得・解析して、無事にお客様が必要とされていたデータの復旧に成功し、郵送でご納品しました。
⇒【特急データ復旧ウィンゲット お問い合わせはこちら】
スタッフ所感
今回は2台中2台とも重度の物理障害でしたが、RAID1で構成されていたためどちらか1台のHDDを復旧する事でデータの取り出しが出来、ご納品しました。
バックアップを取っていなかったとの事で、このデータ復旧が出来ないと業務の遅延・混乱・取引先との信用問題と様々な問題が発生していた可能性が高く、非常に喜んでおられました。
今回、NASの故障としては比較的多くお問い合わせ頂くうちの一つ「E16」のエラーが発生していました。内蔵されているHDDの物理障害が起きていると、専用の設備が必要となります。弊社リプラスは札幌にも専用設備を設置し、重度障害まで対応しています。
Buffalo製以外でもIODATA製など他社のNASでも同じ現象が起こる可能性がございます。
データ復旧が必要になりましたら「特急データ復旧Win-Get!」まで是非お問い合わせください。
事例概要
・機器概要:Buffalo Linkstation LS-WX2.0TL/R1J
・構成:RAID1 (1TB 2台構成)
・症状:停電復帰後からエラーランプが点滅してアクセス出来ない
・故障原因:HDD2台とも重度の物理障害
・使用用途:事業データの保存に使用
・対応方法:重度障害のため、専用設備下でデータ復旧
今後データを守るために強固なバックアップ体制でデータを守る
今回の症状は、停電によりLS-WX2.0TL/R1Jが異常終了したことが要因です。今回の停電は予め計画されていたものでしたが、停電は何時でも発生する可能性があります。そのため、一年を通して停電への注意、対策が必要です。対策として、UPS(無停電電源装置)を導入し、停電が起きても電力が供給できるよう運用体制を整えることも1つの方法です。併せて、UPSからの電力に切り替わった場合、NASが自動的に電源オフになるように設定を行うことで、より安全にNASの運用ができます。
ただし、UPSは停電対策としては有効ですが、火事や地震、データの削除等の諸問題にはまた別の対策が必要となります。
そして、発生した障害状況によっては、全くデータを復旧することができない恐れもございます。
そのため、「3-2-1ルール」に則った普段からのバックアップが一番の対策となります。
3-2-1ルールに関しては、詳しく紹介している記事がございますので、こちらも是非ご参照下さい。
そして、弊社がご提案するQNAP社製NASを採用したGUARDIAN+Rは、クラウドサービスTENMAと連携することで、この「3-2-1ルール」を簡単に実現できます。
さらにGUARDIAN+RならNASの初期設定や設置、バックアップ設定に加えて、万が一NAS本体が壊れた際のデータ復旧保証もついているため安心です。
加えて、GUARDIAN+Rは無料の貸出サービスも行っております。これにより、事前に使用感や、ご希望のバックアップ体制が実現可能か等をご確認頂くことができます。