データドライブに故障発生
ProLiant DL370 G6にはOSが入っているドライブとデータ保存に使用しているドライブを分けていた。
また、このドライブはどちらもRAID5で構成していた。
突然データが見えなくなったため、ProLiant DL370 G6をチェックしたところ、
正常に起動している。
ただ、データが入っているドライブを認識しなくなっていた
機材が大きいため持ち出すのは困難だから出張でデータ復旧をして欲しい。
現地に到着し診断を開始
お客様先に到着し、ProLiant DL370 G6の診断を行いました。
お客様からの事前情報ではOSのドライブはSASが7台RAID5を構成、
データのドライブはSASが8台でRAID5を構成しているとのこと。
データドライブのSASを8台全てチェックしましたところ、2台のSASに物理障害が発生していることが判明しました。
物理障害が発生したSASの複製を作成
物理障害が発生しているSAS2台の磁気転写を実施しました。
全てのセクタの磁気転写に成功し、全く同じ情報を持つ正常なSASを作成しました。
RAIDを再構築しデータ確認に成功
ProLiant DL370 G6のSAS6台と複製したSAS2台でRAID5を再構築し、
正常にデータを確認することができました。
お客様にデータをご確認いただき間違いないことが判明したためデータ復旧に成功したと
判断いたしました。
スタッフ所感
今回はサーバー管理や各拠点のデータのほとんどが入っているためどうしても復旧してほしかった。また、機材が非常に大きく持ち出しが困難なため出張によるデータ復旧となりました。
結果として無事に現地でデータ復旧に成功いたしました。
今回は無事にデータ復旧できましたが、症状によっては現地での復旧が困難になった可能性も
考えられる状況でたし、復旧ができなくなる可能性もございました。
異常に気が付きすぐにお問い合わせいただいたことがデータ復旧できた大きな要因となります。何度も起動を試みるなどで症状が悪化するケースもございます。
何か異常を検知しましたら「特急データ復旧Win-Get!」までお問い合わせください。
・機器概要:HP ProLiant DL370 G6
・構成:RAID5 (300GB 8台構成)
・症状:データが突然見えなくなった
・故障原因:SAS2台に物理障害が発生
・使用用途:全データの保存に使用
・対応方法:2台の複製を作成しRAID再構築を実施