広告会社様で実際に起きた、故障したNAS機器からデータを復旧までの実例をご紹介します。
NASにアクセスが出来ない。保存していた動画データが欲しい。
IODATA製のLANDISK【HDL2-A4.0】を作成した動画データの保存に使用していました。
社員がいつものように動画データを編集しようとフォルダを移動していたところ、突然にアクセスが出来なくなった。
LANケーブルを抜き差ししたり、電源のオンオフを行ってみたが、改善しなかった。
機械に詳しい知り合いに話をしたところ、専門業者に相談することを勧められた。
HDL2-A4.0には納品前の動画データを多数保存していた。中には期日が近く、今から作り直していては間に合わない動画データもある。
なんとかして、データを取り出してほしい。
RAID0はデータ保守の点からNG
HDL2-A4.0で使用していたHDD2台を弊社診断機器に接続し、物理的な異常がないか、診断を行いました。
その結果、HDD1台が物理異常に壊れていることが判明しました。
また、【HDL2-A4.0】はRAID0で運用されていました。
RAID0は、複数のハードディスクに同時に分散して読み書きを行っている構成のため、2台あるうちの1台でも異常が起きると運用ができなくなります。
なお、RAID0は、RAID構成の中で一番、耐久性が低くなっています。
無事に復旧でき、納期に間に合った
HDD内部のパーツが壊れていることが判明しました。そこでHDDを分解し、問題のあるパーツを正常なパーツに交換し、一時的に動くようにしました。
その後、正常なHDDと組み合わせてRAID情報の再構築・解析を行いました。
提出間近だったデータを含む、多くのデータが無事に復旧できているとのことでした。
初めからデータを作り直しすることなく、無事にご希望されていた納期に間に合いお客様も大変安堵されていました。
復旧担当スタッフの声
今回は、HDDの内部の部品が壊れていることが原因でした。 今回は無事に復旧することができましたが、症状によっては全く復旧できない場合もございます。
また、本件ではRAID0のため、耐久性も低くなっていました。
お客様にご確認したところ、機材導入時に設定した人が退職したため、設定等良く分からずに運用していたとのことでした。
弊社ではデータ復旧以外にも、保守サービス【GUARDIAN+R】を展開しています。 高耐久のHDDを用いたNASとクラウドを用いてお客様の大切なデータをお守します。 運用にあたっての設定等も無料で行わせていただきます。
データのバックアップ方法だけでなく、設定や今後の運用でお悩みでしたら、お気軽にご相談下さい。
事例概要
・広告業の法人様
・機器概要:IODATA LANDISK HDL2-A4.0
・構成:RAID0 (2TBの2台構成)
・症状:アクセスできない、LANを抜き差ししても直らない
・故障原因:HDDの内部の部品が壊れていた
・使用用途:動画制作のデータを共有で使用しているNAS