現場事務所で使用しているTeraStationが故障し、ディスプレイに表示がされない
建設現場で使用しているBUFFALO社製のTeraStation(TS-XH6.0TL)がディスプレイに表示されなくなり、NAS(RAIDモデル)にアクセスができなくなってしまった。
故障しているため、データが使用できない。
・一度電源を落とし、再度立ち上げたところE14「マウントできませんでした。」とエラーが表示
・何度か再起動や、コンセントの抜き差しをしたところ、液晶ディスプレイに何も表示されない状態になった
・数年使用しているTeraStationの機器のため経年劣化し故障した
パソコンに詳しい社員がトライするも、NASのためネットワーク用の特殊なシステムで動いており、しかもRAIDと呼ばれる複数台のハードディスクを組み合わせてデータが書き込まれいるため、手に負えないと分かった。また液晶ディスプレイに表示されない状態で、手の施しようがない。
これ以上触って悪化すると怖かったので、電源を落としてメーカーに相談した。NASのファームウェアのアップデートも行ったが、状況は変わらなかった。
専門業者にデータ復旧を依頼した方がいいと言われたのでネットで「TeraStation 故障」や「terastation 液晶 表示されない」と検索して、データ復旧会社を見つけ、特急で対応してもらえると記載があったため問い合わせをしました。
工事は絶賛進行中でありNAS(TeraStation)には以下のデータが保存されていました。
・現場図面(CAD)
・提出しなければならない写真(着工前、完成後の撮影データ等)
・工期のスケジュールをまとめたエクセル、報告書のワード
現場事務所ということもあり、ネットには接続できるが貧弱な回線のため、TeraStation(NAS)のバックアップを取っていなかった。期限が迫っており、図面データを作り直す時間がない。また撮り直しのきかない写真データもある。
早急に復旧したい。
診断結果
TeraStation(TS-XH6.0TL)の1TBハードディスクを診断した故障状態は以下の通りでした。
HDD No.2:正常認識
HDD No.3:正常認識
HDD No.4:不良セクタ発生 故障による中度障害
上記の状況を確認しました。
障害が発生したNo.1のHDDとNo.3のHDDのクローニング作業を実施した結果、99%以上の領域を取得できました。
取得したイメージと、正常認識した残る2台のRAID5の情報を解析しました。
復旧担当スタッフの声
ハードディスクが複数台搭載され、冗長化されたTeraStationなどのRAIDが構成されているNAS機器は、確かにハードディスク単体のNAS機器よりも故障のリスクを軽減できます。
しかし、今回のように、突発的なトラブルを完全に回避することは不可能です。
定期的なメンテナンス、バックアップなど、きちんと行う必要があります。
特に「液晶に表示されない」「ディスプレイが正常に表示されなくなる」などのトラブルの場合、どういったトラブルなのか?を究明することに時間を要し、いたずらに期間が経過し、最悪の場合、症状が悪化してしまうリスクがあります。
RAID・サーバー・NASからのデータ復旧はもちろん、保守についても弊社はサポートしています。
お困りの際は、ぜひご相談ください。
事例概要
・建設業の法人様
【機器概要】
・メーカー:BUFFALO(バッファロー)製
・機種:TeraStation(RAIDモデルNAS)
・型番:TS-XH6.0TL
・RAID構成:RAID5
・症状:アクセスができない、再起動するもE14「マウントできませんでした。」とエラーが出る。