共有サーバーにアクセスできない
広島県広島市の建設業様で、複数の拠点を持っている会社様でした。
お客様に状況を確認したところ
『IBM製サーバー System x® 3650に突然アクセス出来なくなってしまった。
前日までは問題なく使用できていた。再起動を数回行ったが状況は回復しなかった。
業務のほとんどのデータがこの中に入っていることと、他の拠点でも使用しているサーバーのため一刻でも早く復旧したい』
というご要望から、現地に伺いました。
現地に到着し診断を開始
お客様先に到着し、System x® 3650の診断を行いました。
導入したシステム会社様も同席され、設定を伺ったところ、8台構成のRAID10で構成されているとお話を頂きました。
ハードディスク8台全てチェックしたところ、DISK1とDISK4の2台のHDDに物理障害が発生していることが判明しました。
RAID構成がお客様の情報と違っていた!
故障していないHDDの内部情報を確認致しました。RAID10であれば、必ず同じ内部情報のHDDが存在するはずですが、内部情報は全て異なっており、RAID10でないことが判明しました。
その後、再度解析をかけたところ、OSがDISK0とDISK1のRAID1,データ領域がDISK2,DISK3,DISK4,DISK5,DISK6,DISK7のRAID5で構成されていました。
ここから無事にデータを取り出すことに成功しました。
スタッフ所感
今回は業務のほとんどのデータに加え、他の拠点からもアクセスしているサーバーのため、一刻でも早く復旧してほしいというご要望のため広島県広島市の現地出張によるデータ復旧となりました。
結果として無事に現地でデータ復旧に成功いたしました。
今回のように、思っていたRAID構成が違っていても、専用機材で解析を行うことでデータの取り出しは十分可能です。
異常に気が付きすぐにお問い合わせいただいたこともデータ復旧できた大きな要因となります。
万一、再起動や操作でRAID構成が書き変わってしまった場合、データ復旧は困難になり、復旧成功率は大きく下がる可能性があります。
新型コロナウイルスにより政府から緊急事態宣言が出されました。
そのような状況の中でもデータ復旧でお困りの方はいます。
「診断をするために店舗まで移動するのは怖い・・・」と考えている方も多いのではないかと思い、リプラスでは出張・ピックアップ対応を強化中です!
感染拡大を抑えるため、弊社より車にてお伺いし、障害機器の受け取りを行います。
何か異常を検知しましたら「特急データ復旧Win-Get!」までお問い合わせください。
事例概要
・依頼者:広島県広島市の建設業様
・機器概要:IBM製サーバー System x® 3650
・構成:RAID1とRAID5 (500GB 8台構成)
・症状:突然アクセスできなくなった
・故障原因:HDD2台に物理障害が発生
・使用用途:データの保存及び拠点間共有で使用