パソコンの不具合などで大切なデータが突然失われてしまう自体に見舞われたことはないでしょうか。とくに仕事などで扱う重要なものの場合、業者に頼んででもデータ復旧をしたいですよね。
しかし、業者に依頼した場合にデータを見られてしまっては恥ずかしいと感じる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、業者がデータを復旧する方法や時間、また自分で復旧できるのはどのようなケースかについて解説します。
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復旧依頼したデータは見られるの?
データ復旧は、パソコンやスマートフォンなどから失われたデータを回復することができるサービスです。
しかし、データ復旧業者に依頼する場合、復旧したデータが業者側で閲覧されてしまったら恥ずかしいという不安がある方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、データ復旧業者はその多くが守秘義務を厳守しており、見られることはありません。一部のデータ復旧業者では、復旧されたデータを確認することができる納品方法を採用していますが、これはお客様自身がデータが正しく復旧されていることを確認するためのものです。業者側が勝手に閲覧することはありません。
万が一業者側でデータが閲覧されたとしても、復旧に必要な情報以外の個人情報や機密情報などは業者側で漏洩することはないでしょう。業者側での情報漏洩を防ぐためにも、信頼できる業者に依頼することが大切です。
データ復旧業者の復旧手順
それでは、データ復旧業者はどのようにしてデータを閲覧せずに復旧を行っているのでしょうか。ここではその方法や時間について、一般的なものを解説します。
まず、お客様からの問い合わせに対応し、復旧が可能かどうかを確認します。これは、データの破損原因や状況によっては修復不可能な場合もあるためです。
復旧が見込めるようであればデータが保存されているストレージ媒体を取り出し、専用の機器や復旧専用のソフトウェアを使用して、復旧したい特定のデータを読み取ります。復旧が完了したら、お客様に納品して完了です。このとき、復旧が正常に完了したかどうかを業者側が確認する場合もありますが、問題なくファイルを開くことができるかを確認するためで、中身を見ているわけではありません。
一般的に、データ復旧にかかる期間は業者によって異なりますが、通常は数日から1週間程度です。
また、復旧作業にかかる費用も業者によって異なりますが、復旧が困難な場合や媒体の交換が必要な場合は高額な費用がかかる場合があります。復旧作業はデータ復旧業者に依頼するのが一般的ですが、一部の業者では自己修復ソフトウェアの販売も行っています。しかし、自己修復を行う場合、媒体の破損や誤った操作によってデータを完全に失ってしまう可能性があるため、慎重な判断が必要です。
不安であれば自分でデータを復旧する
データ復旧は、プロの技術と専用の機器が必要なため、自分で行うのは難しいと思われがちです。しかし、一部の復旧作業は個人でも簡単に行える場合があります。ここでは自分でデータを復旧できるケース・できないケースについて解説していきます。
データ復旧できるケース
自分でもデータ復旧できるケースには、以下のようなものがあります。
・フォーマットしてしまったストレージ媒体からのデータ復旧
・ウイルス感染によるデータの破損からの復旧
まず、誤って削除したファイルの場合、ゴミ箱などにファイルが移動されているだけの可能性があります。もしゴミ箱からも削除してしまった場合でも、削除して時間が経っていなければデータ復旧ソフトウェアなどを使い復旧できる可能性が高いです。また、フォーマットによるデータ消去やウイルス感染によるデータ破損などの場合も、データ復旧ソフトウェアやバックアップ機能などで自力の復旧が見込めます。
データ復旧できないケース
一方、データ復旧が困難な場合もあります。以下は、データ復旧が困難なケースの例です。
・ファームウェアの不具合からのデータ復旧
・暗号化されたデータの復旧
一般的に、ハードウェアそのものに異常をきたしている場合や、データの暗号化がされている場合は自力での復旧が難しいでしょう。これらはとくに業者であっても復旧が難しい場合もあるため、専門家とよく相談したうえで復旧が可能かどうかを確認するのが最善策となります。
悪質なデータ復旧業者には注意
データ復旧は業者に依頼するのが確実・安全ですが、悪質な業者が存在することも事実です。復旧費用が異常に高額だったり、復旧されたデータを悪用されたりする可能性もあります。
依頼業者のウェブサイトを確認して実績や評判を調べるなど、安全な業者をしっかり選定することが大切です。また、データ復旧に関する詳細を説明してくれる業者を選ぶことも大切です。復旧作業の流れや、費用について詳しく説明してくれる業者は、信頼性が高いといえます。
データ復旧には信頼できる業者を選ぼう
データ復旧は物理的・技術的な問題によって困難な場合もあります。しかし、見られては恥ずかしいといったデータがある場合には、まずは自分自身で復旧が可能かどうか調査するのもひとつの手段です。一方でもしも個人での解決が難しい場合には、信頼できるデータ復旧業者に依頼することでお客様の問題にも真摯に対応してくれるでしょう。データ復旧には費用がかかることもありますが、適切に対処することで、重要なデータを失うことを回避できます。まずはWebサイトなどから情報を集めて、多くの業者の中から信頼できるところを探してみましょう。