動画撮影に使用していた外付けHDDが突然故障した。
撮影した動画を保存するために持ち運んで使用していたBIOS製外付けHDD(NM352M3)が突然認識しなくなってしまった。ピーピーとエラー音が発生している状態で、パソコンに接続しても認識されない状態。
調べてみるとHDDが故障したときにカチカチという音が聞こえるとのことだったが、特にそういう音が聞こえてはこなかった。
過去に撮影したデータを保存しており、参照用として使用したいこともあり復旧してほしい。
診断内容
外付けHDD(NM352M3)に内蔵されているHDDを2台取り出し、弊社専用機器に接続しどのような障害が発生しているのか、調査を行いました。
その結果2台ともに特に目立った異常は確認できませんでした。
以上のことからHDDの物理的な異常ではなく、内部のシステムに問題が発生している可能性があることが判明しました。
この外付けでは、RAIDが組まれていることが多いため、担当者の方に問い合わせましたが不明とのことでしたので、RAID情報の解析を行いました。その結果RAID0と判明致しました。
RAID0(ストライピング)とは、データを分割して同時に複数台のハードディスクにアクセスする方法です。今回のHDDで例えると2台のHDDへ分割してデータをアクセスします。そのため書き込む速度も読み込み速度も速くなります。
その反面、耐久性は無い為ハードディスク1台でも故障するとすべてのデータが取り出せなくなります。
今回HDDの容量が1台4TB とかなり大容量のHDDを使用されており、データ復旧中にHDDの破損を抑える為、HDD内部の磁気情報の転写(コピー)を行いました。
その後、磁気情報の転写が無事に終わり、HDD2台よりRAID情報を再構築し解析を行いました。
無事データ復旧成功!
HDDの解析を行った結果、無事データ確認をすることができました。
RAIDの再構築が必要な場合、復旧したデータが開くことができない場合があります。
今回は無事に5TBのデータを復旧することができました。
お客様にお伝えしたところ、無事にデータを取り戻すことができたとお喜びいただくことができました。
スタッフ所感
外付けHDDのご依頼でした。HDDのRAID情報が破損または損傷していた為、筐体がHDDを認識できずエラー音(ピーピー音)が発生したと考えられます。
外付けHDDがRAID0で運用されていた為、大容量のデータを保存することはできますが、今回のようにHDDの情報がおかしくなってしまうとデータの取り出しが出来なくなる可能性があります。
RAID0で運用される場合、バックアップとしてもう1台の筐体を使用することをオススメ致します。
弊社ではQNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】を販売しております。
まずはお気軽に「特急データ復旧Win-Get!」までご相談ください!
事例概要
・BIOS製外付けHDD(NM352M3シリーズ)
・構成:RAID0(4TB 2台構成)
・症状:エラー音あり、データが見えなくなった
・故障原因:RAIDシステム異常により正常に見えなくなった
・使用用途:過去のデータなどを全て保存
・対応方法:2台のHDDより磁気情報を転写した後に解析を実施