始業前に突然故障!急ぎデータの復旧をしたい!
社内共有で毎日使っている、IO-DATA製の「HDL-XR4.0」へアクセスしようとした所、パソコンのショートカットをクリックしても、直接IPアドレスを入力してもアクセスができなくなってしまいました。
おかしいと思い、「HDL-XR4.0」本体を確認したところ、本体内部からピッピッという電子音がしており、HDDスロットのランプを確認するとHDD2番とHDD4番が赤く点灯している状態でした。
これからまだまだ使うイラストデータや発注書関係のオフィスデータが入っており、業務が完全にストップする事態となってしましいました。
できるだけ早くデータを取り出し、業務を再開したい!
物理障害によるRAID崩壊と判明!
「HDL-XR4.0」に内蔵されておりますHDD4本を診断したところ、赤くランプが点灯していたHDD2番とHDD4番に重度な物理障害が発生しておりました。
今回、診断した「HDL-XR4.0」は「RAID5」の構成でした。そのため、HDD2本に異常が発生してしまったことにより、「RAID崩壊」を引き起こし正常なアクセスが不可能となっておりました。
「RAID5」は構成されているHDD1本の故障まで耐えることができますが、2本以上故障した場合、機能が止まってしまいます。
複数のHDDでRAIDを構成する際は、「RAID6」で構成するのがオススメです。HDDが4本以上必要となりますが、HDD2本の故障まで耐えることができます。
12時間で復旧成功!
異常が発生しているHDD2番、HDD4番の修復対応が必要な状況でした。
両方とも、内部のパーツが破損しているしているため、高度分解作業を実施し問題となっているパーツを交換、一時的にHDDが稼働するようにしました。
その後、安全性を高める為に専用機材にて正常な作業用HDDへ磁気情報の転写を行い、HDD2番、HDD4番と全く同じ情報を持ったHDDを作成したうえで異常の発生していないHDD1番、HDD3番と組み合わせ「RAID5」を再構成しました。
結果的に、障害発生から約12時間で、700GBのデータを全て復旧することができました。
お客様も、損害が少ない状態で業務を再開でき、これまで貯めてきた数年分のデータを取り戻すことができたとお喜び頂くことができました。
復旧スタッフの声
ご対応致しました、「HDL-XR4.0」はHDD内部の部品が破損してしまった「重度な物理障害」が原因でした。
また、「HDL-XR4.0」が設置されていた場所も熱がこもりやすい環境であったため、HDDの劣化も原因の1つだと考えられました。
RAID6にすることにより、2本までの故障に耐えることができますが、熱や湿気などの設置環境もNASやサーバーを導入する際は注意が必要です。
弊社がご案内しております「GUARDIAN+R」は高耐久のHDDを搭載したNASの設定・設置から、お客様に合ったNASサーバーの運用を考えサポート致します。
データのバックアップやNASサーバーの運用などお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。
事例概要
・印刷業の法人様
・機器概要:IO-DATA LANDISK HDL-XR4.0
・構成:RAID5 (1TBの4台構成)
・症状:アクセスできない、本体内部から異音がする
・故障原因:経年劣化による重度の部品破損
・使用用途:社内共有のイラストデータ、オフィスデータの共有