過電流によってアクセスができなくなった!
落雷による停電後、起動しなくなってしまった!HDDの破損が疑わしい!
電源も入れ直してみたが全く反応せず、IODATA社NAS本体が故障したと当初は思いました。さらに、HDDも取り出してPCに繋いでみたが、回転もしない状況です。
仕事でデータを使っていた矢先にこのような状況になってしまい、とても困っています。
今すぐにでも編集したい図面データやエクセルデータなどがあるので、早急に復旧してほしい!!
過電流による物理破損
LANDISK(HDL2-A)に内蔵されているHDD2本を診断したところ、HDD2本とも過電流によりHDDを制御する基板部品が破損していることが判明しました。
基板部品が破損してしまったことでHDDへ電気が供給されず、HDD本体が全く通電しない状況になっていると判断しました。
また、RAID0の構成であるため、データの復旧に関してはHDD2本とも対応する必要がありました。
8時間で復旧に成功!
破損した基板部品の対応には専用の施設・機材が必要なため、一度、弊社の主要オフィスへ持ち帰り作業を行いました。
破損した基板部品に適合する部品を用いて、一時的にHDDを稼働できる状態にし、磁気転写作業によるクローンディスクの作成を行いました。さらに、クローンディスクからRAID情報を再構築しました。
その結果、
障害発生から約8時間で全データ(約500GB)の復旧に成功し、お客様の元へお届けすることができました。
落雷などの災害からデータを守るには?
今回のような過電流(落雷など)による故障は珍しいものではありません。その際、HDDの破損が多く見受けられます。
停電から復帰する際にも過電流は発生し、その際にNASやサーバ・パソコンなどが破損することがあります。
これらの過電流を「サージ電流」とも呼び、精密機器が電源に繋がっている場合は一層の注意が必要です。
今回のケースでは復旧が成功致しましたが、場合によってはデータが完全に消失してしまう恐れもあります。
・雷サージ機能の付いた電源タップを使う
・UPS(無停電電源装置)から電源を取る
また特に、「クラウドサービスによるデータのバックアップ」、「多拠点間での遠隔地バックアップ」も欠かせません。
バックアップが存在すれば、いざ使用しているNASやサーバが破損しても、業務停止時の損失を最小限に抑えることができます。
弊社ではデータ復旧サービス以外にも、保守サービス「GUARDIAN+R」を皆様にご提供しております。
「GUARDIAN+R」は高耐久のハードディスクを搭載したQNAP社製NASの設定・設置から、クラウドサービスによるバックアップ取得まで行い、お客様に合ったNASサーバの運用を第一に考え、データをより強固にお守り致します。
データのバックアップや運用などお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
・建築業の法人様
・機器概要:I-ODATA LANDISK HDL2-A
・構成:RAID0 (1TBの2台構成)
・症状:停電から復帰後起動しない
・故障原因:過電流による物理破損
・使用用途:図面、オフィスデータの共有・保存