【仮想サーバ】起動しなくなった状態からのデータ復旧

サーバとは、様々なサービスを提供するためのコンピュータを指します。
主なサーバとして、Webサーバ、メールサーバ、データベースサーバなどがございます。
物理的にサーバを用意していると非常に多くのサーバが必要となりコストがその分かかります。
そのため、一つのサーバの中にサーバを仮想化して、複数のサーバを運用する方法を用いられます。

仮想化しているため「仮想サーバ」と呼びます。
今回は、仮想サーバが起動しなくなりお困りのお客様のデータ復旧事例をご紹介いたします。

仮想サーバにアクセス不可

【ご相談のあったお客様】
東京都　法人様　医療関係
機器メーカー：HP
機器名称：サーバ
型番：ProLiant DL320s RAID6構成+ホットスペア

【ご相談内容】
10年近く利用しているHP製のサーバ（DL320s）の中に、仮想サーバとしてデータベースサーバ、ファイルサーバが保存されている。
パソコンからデータベースにアクセスができなくなり、仕事にならなくて困っているとのこと。
また、データベースだけではなく事務作業用のエクセルなどのファイルにもアクセスができない状態です。
ただ、サーバは起動しているとのこと。
非常に急いでいるためすぐにでもデータ復旧をしてほしいとのことで、出張データ復旧を希望しています。

HP製サーバ（DL320s） 出張診断対応

初期診断内容

HP製サーバの診断を実施
今回の障害のHDD（ハードディスク）は、一般的なHDDとはことなり、サーバ用のSASが搭載されていました。
HP製のサーバからSASを8台取り出し、データ復旧専用機材に接続し、SASの状況を確認いたしました。

DISK1 HDD:物理障害はなく、正常
DISK2 HDD:物理障害はなく、正常
DISK3 HDD:物理障害はなく、正常

DISK4 HDD:物理障害発生、一部データの読み込みができない状態（不良セクタ）
DISK5 HDD:物理障害発生、データの読み書きを行う磁気ヘッドに異常がある状態
DISK6 HDD:物理障害はなく、正常
DISK7 HDD:物理障害発生、一部データの読み込みができない状態（不良セクタ）
DISK8 HDD:物理障害はなく、正常

※初期診断の結果とお客様からヒアリングした内容により下記のことがわかりました。
DISK1～3までの3台はOS起動用として使用していたことが判明しました。
DISK4～8までの5台をデータ保存用として使用しており、こちらに仮想サーバは保存されていました。

そのため、サーバ自体はOSが無事なため起動していたことが判明しました。

データ復旧作業内容

DSIK4,7のHDDを専用機材に接続し、セクタ修復を実施。
お客様から事前にRAID6構成であることを伺っておりましたので、
DISK4,5,7,8を用いてRAID6で構成したところ、データが不完全な状態で確認。
どうやら4台の以前から故障していたDISKがあることが発覚しました。

そのため、磁気ヘッド異常のあるDISK5の磁気ヘッド交換を実施。
DISK5を含めてRAID6で構成したところ、それでもデータが壊れてしまう状態でした。
全DISKのセクタ情報をチェックし、4番と8番のセクタ情報が同じであることが判明。
4番は1年以上前に故障し8番が4番の代わりになっていたことがわかりました。

改めて4番を除いた4台でRAID6を構成し正常にデータ確認ができました。

データ復旧作業結果

最終的に判明したDISK構成からデータ復旧を実施し、内容を確認したところ99％以上のデータ復旧に成功しました。
また、特殊なデータベースを用いられていましたので、お客様の環境に確保したデータを移動し、正常稼働することを確認いたしました。

その他、事務用のデータもお客様に直接データ内容のご確認いただき、必要なデータが復旧できていることが確認取れました。

復旧担当スタッフの声

お客様は、顧客情報など非常に重要なデータにアクセスできなくなり、お困りのご様子でした。
仮想サーバにアクセスができず、まともに仕事ができないため、特急データ復旧をご希望でした。
現地まで出張診断サービスを行い、その場でデータ復旧ができ、お客様もご安心、ご満足いただける結果となりました。

気をつけていただきたいこととして、「RAIDを構成していたら大丈夫」という考えです。
今回のお客様もRAIDを構成しているから故障しないものと考えていらっしゃいました。
確かにRAIDを構成していたら故障する可能性は低くなりますが、故障しなくなるわけではございません。
RAID6でしたら2台故障しても稼働できるように構成されていますが、3台故障すれば稼働できなくなります。

1台故障した時にDISKを交換していれば稼働しなくなるようなことは起きませんでした。

そのため、サーバ及びHDDの定期的な点検が必要になるのです。

⇒【データ復旧 サーバ】

出張データ復旧はご相談ください

今回のお客様は、大変お困りの状況で、かつ非常お急ぎでした。
そのため、弊社のデータ復旧サービスの1つである出張データ復旧での対応をさせて頂きました。
出張データ復旧サービスでは、お客様の現場にお伺いし、その場でデータ復旧を行うサービスです。
診断結果も早くお伝えすることができ、その場での復旧も可能ですので、お客様にも大変好評をいただいているサービスです。
出張データ復旧サービスは、一部のデータ復旧業者のみ対応しております。そのため、問い合わせを行い確認をしましょう。

特急データ復旧Winget！では
緊急を要する場合や個人情報で持ち出せないデータなど、出張でデータ復旧を行っております。
データ復旧でお困りの方は、ぜひ特急データ復旧Winget！までご相談ください。

 

 

 

 

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