社内で利用されているNAS機器は、企業の情報や顧客情報など多くのデータ管理としての役割を担っています。
業務で最も利用することが多いため、NAS機器が故障すると大きな支障をきたしてしまう可能性があります。
今回は、そんなNAS機器が故障してしまったお困りのお客様のデータ復旧事例をご案内します。
Contents
NASにアクセス不可
【ご相談のあったお客様】
東京都 法人様 製造業関係
機器メーカー:Synology
機器名称:DiskStation
型番:DS220 RAID1構成
【ご相談内容】
7年ほど利用しているSynology製のNAS(DS220)の中に、実際に利用しているCADのデータやPDF、作業工程などのExcelデータが保存されている。
パソコンからNASにアクセスができないため、データを見ることができず、困っているとのこと。
また、作業している内容がわからないため、業務自体も止まってしまっているという状態です。
早急なデータ復旧をしてほしいとのことで、出張データ復旧を希望しています。
Synology製NAS 出張診断対応
初期診断内容
Synology製NASの診断を実施
今回の障害のHDD(ハードディスク)は、Western Digital社製(WD社製)のHDDです。
Synology製のNASからHDDを2台取り出し、データ復旧専用機材に接続し、HDDの状況を確認いたしました。
DISK1 HDD:物理障害はなく、システム異常が発生している状況
DISK2 HDD:物理障害はなく、システム異常が発生している状況
※2台ともHDD内部にて物理的に壊れている状態ではなく、システム情報の破損により、アクセス不可の障害が発生していることが判明しました。
データ復旧作業内容
DSIK1,2のHDDを専用機材に接続し、RAID解析ならびにRAIDデータ復旧作業を実施しました。
DISK1,2ともに同じ内容のセクタ情報が記載されており、RAID1構成であると判明しました。
データ容量の測定を実施し、DISK1,2ともに同じデータ容量であることも判明しています。
しかし、DISK2のHDDのほうがシステム損傷が激しく、エラーデータがあることを確認できました。
そのため、今回のデータ復旧方法としてDISK1からの復旧作業を行いました。
データ復旧作業結果
DISK1からデータ復旧を実施し、内容を確認したところ99%以上のデータ復旧に成功しました。
弊社で最近の日付データや必要なデータが開くかどうかの確認をランダムで行い、50点中50点、エラーもなく正常にデータが開くことが確認取れました。
最終、お客様にも直接データ内容の確認をしていただき、必要なデータが復旧できていることが確認取れました。
復旧担当スタッフの声
お客様は、現場作業に支障がでてしまい、非常にお困りの様子でした。
NASにアクセスができず、現在進行している内容が不明の状況のため、早急なデータ復旧を希望していました。
現地まで出張診断サービスを行い、その場でデータ復旧ができ、お客様もご安心、ご満足いただける結果となりました。
今回、気を付けていただく点は、「RAID機器のNASだから安心できる」という考えです。
RAID機器は、RAIDの構成にもよりますが、HDDが1台壊れたとしても安心できるという点は間違いです。
今回のケースのように、2台ともシステム異常が発生し、NASにアクセスができなくなる可能性もあります。
HDDが数台入っていて安心感があると思っても、重要なデータはバックアップを取るように環境を構築することを行いましょう。
出張データ復旧サービス
今回のお客様は、大変お困りの状況で、かつ早急にデータが必要な状態でした。
そのため、弊社のデータ復旧サービスの1つである出張データ復旧での対応をさせて頂きました。
出張データ復旧サービスでは、お客様の現場にそのままお伺いし、その場でデータ復旧を行うサービスです。
診断結果も早くお伝えすることができ、その場での復旧も可能ですので、お客様にも大変好評をいただいているサービスです。
このサービスは、データ復旧業者でも対応可能な場合と、できない場合がありますので、問い合わせを行い、確認をしましょう。
特急データ復旧Winget!では
緊急を要する場合や個人情報で持ち出せないデータなど、出張でデータ復旧を行っております。
データ復旧でお困りの方は、ぜひ特急データ復旧Winget!までご相談ください。