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夏場に増えるNASのトラブルとその対策!

投稿日:2024年10月24日 更新日:

NAS トラブル

猛暑・落雷・ゲリラ豪雨など夏場に増えるトラブルは人間だけでなく パソコンやサーバー・NAS 等の機器においても、大きなダメージになります。
特にデータの共有やバックアップのために24時間 365日稼働し続けているNASは 機器自体が常に熱を発生させているため、夏場トラブルが発生する可能性がぐんと増えます。
また、夏場を乗り越えたと思っていても、秋頃に調子が悪くなり壊れてしまうこともあります。
ここでは、気温が上昇する夏場に多いトラブルやどのような対策ができるかを紹介します。

NASのトラブル発生!やってはいけない4つのこと!

いつも使えていたはずのデータにアクセスできない・・・。
夏場の暑い時期は特に、高熱を発するNAS機器は故障しやすくなります。

そんな時は速やかに機器の使用を止めることは、データの復旧をする上でとても大切なことです。
しかし、焦って誤った対応を行うと復旧率が下がってしまいますので、以下の点にお気をつけください。

1.壊れたHDDは通電させない
認識しなくなったHDDはシステムや内部の部品が損傷している可能性が高いです。
その状況で通電をすると、最悪の場合ディスク面に傷が発生し、データを取り出せなくなることがあります。
最悪の状況を避けるためにも、HDDに異常が出た場合は通電をしないようにしましょう。

2.リビルドをしてはいけない
複数のHDDでRAID設定をしているNASにトラブルが発生している場合、 HDDを交換することでリビルドされ、状況次第ではデータを全て消失してしまう可能性が考えられます。
マニュアルでは、障害HDDを新しいHDDに交換し、元通りに動くとされていますが
故障HDDを交換後のリビルド時、他のHDDの状態が悪いとリビルドに失敗してデータを消失してしまったり、
負荷によりHDDが認識しなくなり2台目の故障が発生する危険性があります。

3.ファームウエアのアップデートは行わない
ファームウェアとは、機器の様々な機能を制御するために搭載されているソフトウェアです。
ファームウェアのアップデートとは、いわばWindows7をWindows10に更新するようなものです。
アップデートを行う事により、新しい機能が追加されたり、問題が修正されたりします。
しかし、下記のような状態でファームウェアのアップデートを行うと、失敗する可能性が高くなります。

・中から変な音がしている
・アップデートの途中で電源が落ちてしまった
・数年使用していて調子が悪い

アップデートに失敗すると立ち上がらなくなってしまったり、最悪データが消失してしまう可能性があります。
ファームウェアのアップデートは多くの場合手動で行うことができるため、実行する場合はバックアップを確実にとったうえで行うことをお勧めします。

4.HDDの入れ替えをしない
RAIDは、複数のHDDを1つのディスクとして認識させる技術です。
複数台のHDD内に情報がまたがって保存されている為、正常なHDDを取り外したり、順番を入れ替えるとその規則性が乱れてしまいます。
その為そのまま電源を入れてしまうと、データが更に壊れてしまう可能性があります。

⇒【データ復旧 NAS】

ハードディスクはなぜ熱や湿気に弱いの?

機器の中に入っているHDDは熱や湿気に弱いと言われてます。
では、なぜ熱に弱いのかという理由を皆さんはご存じですか?
様々な機器のHDDをこれまで数多く扱ってきた私達が、原因と対策についてご案内します。

■熱や湿気に弱い理由

HDDは高速に回転するディスクの磁性体にデータが記録されていきます。
その磁気体にデータを書き込んだり、読み込んだりする磁気ヘッドというレコードの針のような部品があります。
そのディスク面と磁気ヘッドとの隙間は10ナノメートル(0.000010mm)と言われてます。
例えば、ジャンボジェット機が地上から数ミリメートルの高さを維持しながら超低空飛行をしている状態に相当します。 衝撃に弱い理由はこの狭い隙間にあります。
また、ディスク自体が非常に高速なスピードで回転をするため、HDD内のモーターが熱を発し、高温に達します。
高温の状態で使用し続けることで、ペアリングの摩耗などにより軸ががたつき、磁気ヘッドの動作が不安定になります。
これによりデータの読み書きができなくなります。
場合によっては、磁気ヘッドがディスク面に接触してしまい、ディスク面に傷が発生しデータ自体が取り出せなくなることもあります。
また、HDDは熱と同様に湿気にも気を付けなければなりません。
精密機器のため、適切な湿度でなければ、内部に結露が生じてしまいます。
それにより、主にコントローラやアダプタの異常が発生しやすくなり、故障に繋がります。

■熱対策・湿気対策

HDD搭載の機器は「温度」「湿度」の管理、そして「設置場所」や「掃除」が非常に大切です。
また、使用時の適正室内温度は「10℃~35℃」、適正な湿度は「湿度20%~80%」と言われてます。
HDDが入っている機器には、通気口やファンが必ずあります。
これは、内部の熱を放出する役割があります。
しかし、壁際に設置してしまったり、埃っぽいところに置いてしまうと、熱が放出できなくなり、故障する確率が上がります。
梅雨の時期は湿度が高くなりますので、湿気や温度を下げるためにはエアコンや除湿器を上手に使用しましょう。
これらを気をつけることで、機器の寿命は長くなります。
最適な環境・対策について詳しく記載してありますので、ご覧ください。
サーバー、NASを運用するうえで最適な環境とは?

⇒【データ復旧 HDD】

故障したら速やかに専門業者へ依頼をしましょう

HDDは非常に繊細な構造をしているため、熱や湿度に強くありません。
夏場はオフィス内の温度をエアコンで調整しているかもしれませんが
夜間や休日は節電対策などで、エアコンを使用していないこともあります。
そうなると、温度調節ができていない室内で常時稼働しているNASが
休日明けに故障しているのは、このようなことも要因の一つとして考えられます。

NASが故障してしまった場合は、上記の「やってはいけない4つのこと」を参考にしていただき、データ復旧を専門業者へ相談しましょう。
弊社では、全国どこでも出張診断対応を行っています。
お困りの際は、お気軽にご相談ください。

⇒【データ復旧 出張】

 

 

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