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マンガで読むNASトラブル体験談!
NAS機器【TeraStation(テラステーション)、LinkStation(リンクステーション)、LANDISK(ランディスク)】など当社で実際に対応したデータ復旧事例を漫画で表現しました。解りやすく、臨場感あふれる内容でお伝えします。同じ症状や体験で共感できる部分があるかもしれません。3分で解る実録 特急データ復旧ストーリーですので、皆様ご覧ください。
初期診断の結果・障害の内容
【障害機器】
Buffalo LinkStation LS-WH1.0TGL/R1
【障害内容】
社内のPCから共有で使用しているNASに接続ができない状況
【診断結果】
今回のLinkStationにはHDD(ハードディスク)が2台あり、RAID1(ミラーリング)の構成でした。HDD2台の診断を行った結果、2台とも物理障害が発生していることが判明。
HDD内部のヘッド部品(データの読込を行うレコードの針のような部品)が一部損傷しているため、不良セクタ(データやシステムの情報を読み込めない領域)が存在していました。
NAS機器故障時の取り扱い注意事項
1.リビルド、データ再構築の危険性
リビルドとは、欠損したHDD内のデータを再構築する作業であり、一般的にはデータへアクセスできなくなった場合などに、リビルド作業を行うことでデータが戻るとされています。しかしながら、実際にはこの復旧方法はリスクが高く、リビルドにより症状が悪化する場合があります。
原因としては、NAS機器内部の障害が起きていない別のHDDにも障害が発生してしまうことや、エラーのなかった別のHDDが実は軽度もしくは物理的な障害を持っていることなどが考えられます。
この場合、リビルドが失敗に終わり、RAID構成が崩れ、データの復旧が困難になる場合があります。
2.HDDの順番入れ替え、交換
NAS機器の特徴であるRAID(複数台のHDDを仮想で組み、1つのHDDとして認識させる技術)は、システムの規則に従ってHDDにデータが記録されています。
そのため、NAS機器からHDDを取り出し、間違った順番に変えたり、交換の際に違う場所にHDDを入れたりする事で、その規則性が乱れてしまいデータの破損もしくは新な情報が上書きされてしまう可能性があります。
3.HDDを取り出し、単体での起動
HDDをNAS機器から取り出し、PC(パソコン)に接続すると、HDD自体の認識はしますが、フォーマットを促すエラー画面がでます。NAS機器は、外付けHDDとは違いますので、PCに接続すればデータが見れるわけではありません。
間違ってフォーマットを行い、データが消えてしまうことや、通電させることでの症状悪化などもあり得ますので、気をつけましょう。
NAS機器のトラブルの際は・・・
NAS機器のトラブルが起きた際には、自己判断で操作をしたとしても、データが出るとは限りません。
前項にて記載したように、素人の判断で、逆に機器の損傷を悪化させる場合もあり得ますので、まずはデータ復旧のプロに相談を行いましょう。
弊社では、緊急での対応の際、来店や出張での対応が可能です。お客様の状況の判断の上、ベストな対応をさせていただきますので、お困りの際はいつでもお問い合わせください。